ToC
先週の振り返りと今週の見通し
スケジュール
8/19
22:15 FRBウォラー氏発言
23:00 米国 景気先行指数 (前月比) (7月)
8/20
00:30 3ヶ月物短期米国債入札
00:30 6ヶ月物短期米国債入札
21:55 レッドブック (前年比)
8/21
02:35 FOMCボスティック委員発言
03:45 FRBバー金融監督担当副議長発言
05:30 米国石油協会 週間原油在庫
20:00 MBA 30年住宅ローン利率
8/22
02:00 20年物長期米国債入札
03:00 FOMC議事要旨
21:00 アメリカ ジャクソンホール シンポジウム
21:30 シカゴ連銀景気指数 (7月)
21:30 失業保険継続申請件数
22:45 製造業購買管理者指数 (8月)
22:45 マーケット総合PMI (8月)
22:45 サービス業購買部協会景気指数 (8月)
23:00 中古住宅販売 (前月比) (7月)
23:00 中古住宅販売戸数 (7月)
8/23
00:30 4週物短期米国債入札
00:30 8週物短期米国債入札
02:00 30年TIPSオークション
05:30 Fed's Balance Sheet
23:00 FRBパウエル議長発言
23:00 新築住宅販売戸数 (7月)
だいぶ期間が空いてしまったがぼちぼち再開する。
市況感ふりかえり
- PPI弱かったがさして動かず
- 岸田首相総裁選不出馬で一時円高
- CPI予想3%結果2.9%でブレが小さくイベント通過で安心感
- 日本の4-6GDPは消費は横ばいだが給与が伸びてる。ポジティブ
- 米MMF残高が過去最高に
- 今更サームルールがバズって火消し
- 一瞬順イールドもすぐまた逆イールドに
- ニューヨーカーも債務悪化してるらしい
- 総裁選は進次郎vs河野か?立憲はオワコンすぎて
- 米住宅建設業者の景況感、悪し
- 2Qの米商業不動産差し押さえは200億ドル。ハゲタカが安値を拾うのだろうがホルダーたる地銀のB/Sは問題ないのだろうか
忙しい一週間だった。。
日本株
先々週~先週は急速に急落し急速に戻した忙しい2週間だった。すでに解説は多いが、日本の市況としては以下と解釈
- キャリトレの巻き戻し
- 日本の長期金利は上がらずむしろ米金利につられてか下げた
- 日本の短期金利は当然上昇
- 金利の動き+キャリトレで銀行、保険もしっかり下げた
以上から、日本の家計の消費がまた冷え込むことを懸念、特に保険料や住宅ローン(特に変動)が現役世代の消費意欲減退に影響すると見られる。
もっとも内需代表のニトリなどはちゃんと上がっているので、カネあまりは継続で流れるところには流れていることはわかる。これでニトリまで下がってたらまじ最悪な将来だった。
しかしやはり日本は製造業+輸出が主軸なのであって、市況全体としては下げざるを得なかったというところか。
今週の日経は米株半導体の強さを引っ張りつつもやはりドル円が命運を握る。節目の価格にきており安心感は漂うものの149いったと思ったら147まで戻してしまったのは痛い。ドル円次第ということであれば、方向感は見えない週となる。
ドル円
みずほの見通しによると2025から2026にかけドル円145から141とあったが、140はいずれ割ると見る。米金利のsell the factはレンジ幅を決めるひとつの指標となるだろう、これで140を維持するかといわれると厳しいのではないか。先週の小売によるアゲでも150円に戻らなかった事実を個人的には重く見ている。
一方で週明けあっさり151円タッチの可能性はある、少なくとも金曜引けには安心感が漂った。これを月曜東京は引っ張るだろう。毎度のことだが9時45分の動きは注意。
なにげDXYが気がかり。急落があってから2週間経っても104に戻しておらず102付近をウロウロ。金利は低下方向のはずで、一時ちょっと上がったもののus10yは4%に戻していない。にも関わらずドル安が続くのは不穏だ。
米株
小売のおかげでリスクオフどこへやらという有り様だがクレカ延滞・商業不動産などtoCやtoBでキツイ様子が散見される中。指標は遅行指数であること・単月の結果をみただけという一般的な感覚は無視され、「安値を拾いそこねた」「買う理由がほしい」というFOMOな心理を感じる。
米株問わず上で捕まっている人が多いのは事実なので最高値はかなり遠く感じるが、今ここでロングすることは大統領選までの3ヶ月を大きなショックなくやり過ごせることに賭けていると同義であり、そう考えるとまだロングは早いのではないか?
安値を割り込む確率が高いわけではないしレンジと解釈すればあまり心配はいらないのかもしれないが、結果的にはボックスの形をチャートが描いたとしても、ボラが高いときのそれは低いときとだいぶ挙動が異なると思うので、やはり警戒したほうが無難だと思う。
商品
金は絶好調、円建てならキツイがドル建てならしっかり。日本人的にはやや手を出しづらい状況にあるが、下げるとしたら株にメリットで負けるとき=利下げ時か財政出動・減税時か。しかし買い手がいることは事実なので金は押し目買いか。
銀や原油はやや怪しい。特に銀は割りを食ってるようだ。原油は下げ続けると見ていて株や消費にはプラス。ただホールドするようなものではなくダウントレンドの上下は予測不能なことが多いので触らないのが無難。