ToC
先週の振り返りと今週の見通し
スケジュール
4/9
00:30 3ヶ月物短期米国債入札
00:30 6ヶ月物短期米国債入札
08:00 FOMCメンバー カシカリ 談話
4/10
02:00 3年物中期米国債入札
05:30 米国石油協会 週間原油在庫
21:30 CPI
4/11
02:00 10年物中期米国債入札
03:00 月次連邦財政収支 (3月)
03:00 FOMC議事要旨
21:30 失業保険継続申請件数
21:30 コアPPI (前月比) (3月)
4/12
02:00 30年物長期米国債入札
02:00 FOMCボスティック委員発言
05:30 Fed's Balance Sheet
23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数 (4月)
先週は特に入札に動きなし。むしろ今週のほうが重要か。
イラン・イスラエル問題は週末に問題が起こらず、株は月曜時点では一旦回復気味に推移。出来高的に上で捕まっているのが多少はいるのか上値は重そうな気配はある。
最も重要なCPIだが原油が上がってきており不穏ではある。弱くなくとも予想通りの数字ならそれだけで株にはややプラスとみえ、上にチャンスがあるとみえるが、その後に買い手がついてくるかどうかはちょっとわからない。どちらかというと貴金属を買いたいというのが市場のメッセージである。
金利
あれよあれよと10yは4.4%を超えてしまいオールドエコノミーや中小にはこのままでは苦しいと思われ、債券投資家にもきつい状況と見える。30yにいたっては4.5%を超えている有り様で買い支えされるかどうか。実質10y30yもまた2.2に戻ってきておりここが伸びてしまうと高まるPERと両立できるのか?かなり怪しいと思われる。今週は3y10y30yと重要な年限が控えるので入札には注意。
米株
先週急落した分は戻しそうだが、CPIが予想通りか弱めで出れば多少は勢いづくだろうと思われる。ラッセル・ダウはやはり金利には抗えないようだが仮想通貨や原油の上昇でマイルドな下げとなっている。半導体も結局対して下げておらず、先週は雇用統計も強かったことから消費の強さからくる株の楽観が続いている。fear and greedも一度下げたがまた70超えを目指そうとする気配を感じる。ただしVIXが15を超えて推移しておりSMA的にも上がり気味な今、じわじわとヘッジが増えているようだ。3月末と比べババ抜きモードが本格化してきたとみえる。
また半導体的には台湾自身の影響が気になるが半導体関連で動くとしたら次の決算前後だろうと思われる。
日本株・ドル円
金利上昇はドル高を誘うのでドル円を経由した買い支えは期待できそうだが、リスクが顕在化したときに真っ先に売られるのは極東であるのは世の常なので警戒感はある。ドル円的には152円をいい加減超えてもよいだろうと思われるが、介入を警戒するような動きをしがちではある。介入があってもまず間違いなく長い下ヒゲを作って終わる書いて殺到のバーゲンセールとなるだろう。スワップ的な意味でここで買われるドル円は息の長いポジションとなりそうであるし、多少の株支えにはなるだろう。
商品
金の上昇が止まらずまったく乗れていない人が多数とみえる。金利の天井がここで下げていくなら、金利低下は商品にプラスなのでここから買っても値幅は取れる。円建ての場合はドル円の様子を伺う必要があるのでいつものことだがタイミングには注意が必要。円高の下ヒゲを作ったときで且つ貴金属が押し目のタイミングなら入りたいが、タイミングは難しそうだ。
原油は上がり続けておりWTI$100をいうメディアもちらほらあるが、インフレにかけるなら原油よりは貴金属や仮想通貨のほうが伸び率が良さそうには思う。地政学リスクにはるのはあまり期待値が良くないので避けたいが、下ヒゲをうまくとれるならそういうタイミングでロングを多少持っておくのはよさそう。
穀物・食糧に関してはカカオの値上げが気がかりではあるが個別理由ではあるので穀物・食糧系でなくてもいいだろう
まとめ
- インフレ対策なら貴金属、仮想通貨。原油はヒゲを作るなら拾っても良い
- CPIが予想通りか弱気なら株は上、上の方が確率は高い
- 日本はリスクが顕在化したとき最初に売られる市場なのでロングは注意