ToC
先週の振り返りと今週の見通し
スケジュール
19日
00:30 3ヶ月物短期米国債入札
00:30 6ヶ月物短期米国債入札
20日
00:30 52週物短期米国債入札
01:30 Atlanta Fed GDPNow (Q1)
02:00 20年物長期米国債入札
23:30 原油在庫量
21日
03:00 FOMC
21:30 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (3月)
21:30 失業保険申請件数
22:45 製造業購買管理者指数
22日
00:30 4週物短期米国債入札
00:30 8週物短期米国債入札
01:00 FRBバー金融監督担当副議長発言
02:00 10年TIPSオークション
05:30 Fed's Balance Sheet
22:00 FRBパウエル議長発言
先週は入札結果が良くなく、月曜午後時点でも5年が4.3%を超えており非常にまずい状況。ラッセルやダウには厳しい環境となってきている。これがあくまで短期的な問題ですぐに短期が買われるかどうかは来週のPCE次第と言える。
FOMCは無難な発言でサプライズはないとみえ、あるとすればQT減速についてより具体的なスケジュールについて言及があるかどうか、だろう。つまりサプライズあれば株にはプラス、なくても無難通過となりFOMC通過では一旦リスクが減り上に戻る確率が高いと見る。ただし、すぐPCEを心配したリスクオフに舞い戻る可能性は高いだろう。
金利
今週の入札は、03m、06m、01y、20y、1m、2m、10yTIPS と続く。01yと20yとTIPSは注意したい、直近30yが上昇しているのが気がかり。先週末からは若干アンワインドしているのでやはり10y4.3%でしっかり反発してくれることを見込んでいるようだ。ここが突き抜けるとやばいが、すぐにはそうならないとみえる。ただ金曜TIPSがどうなるか、ここがやばいと実質10y30yなどが上昇しだして来週頭の景色は悪くなると思われる。
米株
先週は弱気な一週間だったので少し小休止しても良いように思われる。SOXはいうほど下げなかったので日本株が強いこともあり叩き売る状況にはない。問題はドル安だが先週一時102に落ち込んだものの103に戻しており、ドル需給も大きく懸念する状況にはない。
FOMCはそれほど材料にならないとみており、したがってFOMC通過で動いたとしてもその翌日以降のPCE折込に向けたトレンドがどちらかの方をまずは注視したい。
日本株・ドル円
ドル安には急にはならなそうなのでドル円上昇が先行した結果後追いで株に買いが入っているようす、ショートカバーもありそう。トピ<日経だがグロース250も伸びてるので幅広く買いが入っていると見てよく、出来高もそこそこ。38000台では出遅れ組による短期の買いが入りやすいようだ。
もし急落する場合は逆に38000台が分厚いレジスタンスラインに変貌してしまう。NY時間で先物主導で動く確率がやや高いと思われる時間帯に入ってると思われるので、不用意なロングでの高値掴みに注意したほうがよさそう。となると今は追いかけロングはやめとくほうが無難で、利食いフェーズか。
ドル円は日銀もあるがトレンドが読みづらいので状況なのであらかじめ描いたシナリオにきたときのみ、張るようにしてノーポジでもよしとするFOMOに負けない心構えが必要そう。
商品
貴金属はドルや金利上昇で一旦小休止。金は2120あたりのサポートまで静かに下落か。問題は原油で、$83まで登るくらいの勢いが感じられる。77-78あたりまで一旦押してから上昇だと上昇再開は4月以降だが、このまま対して下がらないなら3月中に$83まで行く可能性がある。ただ81あたりに出来高は集中しているので狭いレンジで出来高を伸ばしここから数日~数週間で上か下かに突き抜けるというところだろう。流れ的には上に抜ける可能性のほうが高そうだ。
まとめ
- 20y,10yTIPSの結果に注意
- FOMCでどちらにトレンドが振れるということはなく、PCEを控えFOMC通過直後から再度トレンド形成に入る、そこに乗りたい。
- 金は一旦下落
- 原油は上の可能性が高そう、浅い押し目で終わるならすぐに、77-78まで掘るなら上がるのは少し先か
- 日本株はドル円次第、今はドル円はわからん